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目で見たものを認識すること。
あなたは、今見ているものが何かをわかるための仕組みがどうなっているか、考えたことがありますか?
いちいち意識して見てないですよね?
例えば、今この画面を見て文字を読んだり、キーボードを打つ手を見たり……
とにかく目に映ったもが何か、考えなくても見てすぐ分かりますよね?
こんな風に目で見たものが何か、すぐわかるというのは、目で受けた光の刺激によって視覚の情報が瞬時に脳に伝わってるからなんです。
どうやって情報を脳に伝えているかというと、電気信号で伝えているんです。
ほ乳類の目は、光の刺激が網膜の視細胞で電気信号に変わって、双極細胞を通過して視神経から脳へ伝達されるという仕組みになっているんです。
この、電気信号で脳に効率よく伝えるために重要な働きをするタンパク質が発見されたそうです。
どうしてわかったかというと、そのたんぱく質は、視細胞から脳へ信号を送る神経への「つなぎ目」だけに存在するからだそうなんです。
大阪バイオサイエンス研究所の古川貴久研究部長らのチームがマウスを使った実験で光を感じる網膜の視細胞ができる際に働く遺伝子を解析して発見!
『ピカチュリン』と名前を付けたそうです。
何か聞いたことありますよね?
そう、あのポケモンのピカチュウをもじってつけられたそうなんです。
可愛い名前だと思いました。
『ピカチュリン』遺伝子を壊したマウスでは、正常なつなぎ目ができず、信号の伝達時間が約3倍かかったそうです。
速い動きに対する眼球の反応も遅くなるので、動体視力にかかわっているらしいのです。
古川部長は「イチロー選手のように動体視力に優れた一流の運動選手は、ピカチュリンの働きに違いがあるのかもしれない」と話されています。
現在、目の疾患に対してはiPS細胞という人工多能性幹細胞などで視細胞を作ることはできても、神経伝達回路であるシナプスの形成過程が解明できていないということで、臨床応用は現実的でないとされてきました。
でも、今回、古川部長ら研究会チームは、マウスの実験で視細胞と双極細胞の間をつなぐ視神経の周りに特異的に発現している『ピカチュリン』というタンパク質を発見しました。
古川部長は「網膜の神経回路のメカニズムを明らかにする大きな一歩。将来的にもiPS細胞で視細胞を作り出す再生医療に応用できる」と話されたということです。
これで、網膜色素変性症などの治療につながる可能性がでてきました。